夕方、近くのイトーヨーカドーに家族で買い物に出かけた。
クリスマスイブだからか、普段はたくさんストックされている食品売り場のカートが全部無くなるほど混んでいた。
うちは昨日クリスマスのご馳走を食べていたから、明日からの食材を買いに行ったのだが、チキンやお惣菜、ケーキが至る所に並べられていて、嫌でも見てしまう。
もう諦めた。
意地を張るのはやめ。
今日もチキン、サラダ、シャンメリーを買ってクリスマスパーティー第二弾を決行することにした。
まあ、いいよね(笑)
■良かったこと
①小説を読んだこと(まだ半分)
北村薫「遠い唇」
妻からもらった短編集を早速読んでみた。
⇒平日読む用としてもらったのだが、休日に読んでもまあ良いでしょう
7つ中4つについて簡単に概要を書く。
※ネタバレ注意
1.遠い唇
主人公の男性は、家から出てきたガリ版の同人誌を見て大学時代を思い出す。
所属していたミステリーサークルで、1つ年上の女の先輩と過ごす日々。
二人は付き合っているわけではない。
ある日、先輩から暗号と思しき文字列が書かれた手紙が送られてくる。
何ですかあれ?と聞いてもそっけない態度ばかりで答えてくれない。
そのまま先輩は卒業して故郷に帰り、2人は離れ離れになる。
一年後、自分が卒業する際の追い出しコンパに先輩が来てくれるのでは、と密かに期待を寄せていた。
しかしそこで、先輩は既に亡くなっていることを知る。
原因を知ることは無く、途方もない悲しみに暮れた。
時を経て暗号文を眺めていると、徐々に解読の糸口が見つかりパズルのピースが埋まっていく。
そして解いた先に現れたのは"好きです"という告白文だった。
(感想)
切ない!とにかく切ない。
当時、この答えに辿り着いていたら何かが変わっていたのだろうか。
今となってはどうしようもない虚無感が伝わってきた。
自分が主人公だったら、と考えると嫌気がさす。
僕はクイズ好きなので、暗号文が出てくるとつい主人公と一緒になって考えてしまう。
難しくて全く解けなかったけど(笑)
たった20ページの物語だが、主人公に感情移入できて、強烈な印象を受けた作品だ。
2.しりとり
登場人物は作家(男)とその編集者(女)。
この編集者は数年前に夫を亡くしている。
この夫が病室で妻に出した謎解きを作家と共に解き明かす、という話だ。
この問題は俳句になぞられている。
(俳句が紙に書かれている)
十七音中の十音は書かれているが、途中の七音が空白となっている。
そこに「黄身しぐれ」という和菓子が置かれている。
和菓子は五文字しかなく、そのまま当てはめても2文字足りないし、意味も通じない。
夫がこの俳句に込めたメッセージとは。
(感想)
この話も、解けたのが夫が亡くなった後、という点で1話目「遠い唇」に似ている。
生きてる間に解けてくれないものかと、もどかしい気持ちだ。
しかし、謎が解けるとホッコリした温かい気持ちになった。
人が亡くなったときはせめてこうじゃないと!(どんどん悲しくなってしまう)
またもや謎解きがあって必死に頭を回転させたが、だめだった。。
もし物語の中に入りこめたとしても僕は役立たずだな(笑)
3.パトラッシュ
この話は、筆者が何を言いたいのか正直わからなかった。
僕の読解力が追い付いていないのか。
もしくは感じとったままの、この感覚が正解なのか。
妻からも意見を聞かせてもらおう。
4.解釈
本屋を訪れた3人の家族のもとに、突如宇宙人らしき生命体が現れる。
宇宙人たちは3人が手にしていた「吾輩は猫である」「走れメロス」「蛇を踏む」を読んで、地球の生命体"人間"とはどんな生き物なのか推測していく。
宇宙人たちは地球の文学作品をどう解釈するのだろうか。
(感想)
宇宙人がでてくる話は初めてで、想像もしていなかったから登場シーンでは何事かと思ってしまった。
僕たち人間と宇宙人の解釈の乖離がツボにはまる。
簡単に言うと、宇宙人は素直で真っすぐだ(笑)。
例えば、吾輩は猫である。
冒頭の「吾輩は猫である。名前はまだ無い」とう一文に対して、"著者が猫と名のついたものであることはわかるが、名前が無いというのは嘘だ。著者:夏目漱石と書いてあるではないか!"と。
また、走れメロスでは"メロスがこんなに走って息が切れているのに、著者の太宰治は息ひとつ乱れず彼を観察しているなんて、なんと強靭な人物なんだ!"と。
読んでいて思わず笑みがこぼれる。
宇宙人はなんてこんなにも純粋なんだ(笑)
②またクリスマスパーティーをしたこと
③帰省に向けて荷物をまとめたこと
12/29(土)に長野の実家へ帰省する。
妻は妊娠中で、移動するときのスーツケースは邪魔になるので事前に郵送することにした。
全員分の洋服とNintendo Switchを詰めて準備完了。
今年の仕事も今週で終わりだ。
しっかり最後までやりきろう。