記録

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失敗談は宝物

中学の同級生と飲み会をした。
今年は12人集まった。
去年の年末年始は妻の実家で過ごしていたので、みんなに会うのは2年ぶりだった。
元気なやつは相変わらず騒がしく、声が小さい人がぼそぼそと話すのも当時のままだ。
結婚や出産などの生活の変化はあったようだが、各々の容姿はほとんど変わっていなかった。
まだ20代だからそれも頷けるが、なんとなく安心した。
長年付き合っている彼女がいた、とか、実は今日の参加者同士で付き合っている、という報告には驚いたが(笑)
次いつ会えるかもわからないので、みんなの情報をなるべくかき集めて、脳内データベースをアップデートしておいた。

二次会のカラオケは「信濃の国(長野県歌)」から始まり、当時合唱した「大地讃頌」「チェリー(スピッツ)」「明日へ」などの懐かしい曲をみんなで歌った。
同級会ならでは、だ。
そして毎回この話題となる↓
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僕たちの中学では、毎年1回、県民文化会館の大きいホールで全生徒が集まり、各クラスが歌を披露する合同音楽会というものがある。
合唱曲「明日へ」は、僕たちが中学1年生の時に歌った曲だ。
当時、僕はピアノの伴奏を担当した。
1番⇒2番⇒最後のサビ、という構成なのだが、緊張のあまり2番が終わった後、存在しない3番の伴奏に入ってしまった。
当然、誰も歌わない。
ピアノだけが虚しく流れ、ようやく誤りに気付いた。
伴奏を一旦止めて、とってつけたように最後のサビの伴奏にシフトした。
動揺を隠しつつみんなは歌い、なんとかやり切った。
音楽会では金賞、銀賞、銅賞のクラスが決められ、表彰される。
この日のためにみんなで一生懸命練習してきたので、終わった瞬間、激しく自責の念にかられた。
後からCD化されたものを聞くと、上手いこと編集されていて、僕のミスは揉み消されていた(笑)
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「あのとき、俺たちがもう1回1番を歌えばよかったんだよ!」
「たしか池田は行きの道中で"失敗するかも(笑)"って言ってたよな~」
こんな言葉に癒される。
同窓会のカラオケではこの「明日へ」を毎回歌うのが恒例となっている。
14年経っても、ソプラノ、アルト、テナーに分かれてそれぞれのパートを歌う。
今となっては宝物とも思える失敗談だ。

そんなこんなで時間はあっという間に過ぎ去り、同窓会はお開きとなった。
次に僕が参加できるのは2年後だ。
またみんなで思い出話ができるといいなと思う。
そして、みんなの変貌ぶりにも期待しよう。

 

■良かったこと
①中学の同級生と会えたこと

②キャスターが壊れたキャリーケースを買い替えたこと

③本を買ったこと
キムタク主演で映画化された「マスカレード・ホテル」と、速読術が書かれた「瞬読」という本を買った。
2019年も読書に勤しもう。