記録

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無言の圧

昼間に4~5通ほど妻にLINEをしたが、全く返事がない。
既読マークはついているから見てくれてはいるようだ。
こういう時は決まって僕が何かをやらかして妻の逆鱗に触れている。
確かに、昨日は機嫌があまりよくなかったのだが、思い当たる節がない。

昨晩、息子は38.7度の熱を出した。
本人はいたって元気だったので特に心配はしていなかった。
「熱下がった?」とお昼ごろにLINEをしたが何時間経っても返事はなく、その後「〇〇時に最寄り駅に着く」「何か買っていくものはあるか」と送っても、既読スルー。
家の前でいったん立ち止まる。
夕食が無いことはもちろん、口を一切聞いてくれなくても僕が不機嫌な態度をとってはいけない、と言い聞かせるように深呼吸をしてから玄関の扉を開けた。

廊下を抜けて奥のリビングに入ると、机の上にはご飯が用意されていた。
妻も普通に会話してくれる。
どういうこと?
何が何だか訳がわからなかったけど、とにかくホッとした。
「どうして返信くれないの!」と笑いながらいうと、最初に連絡してくる内容がおかしいよね、と言われた。
熱下がった?じゃなくて朝仕事に行く前に熱を測るのが普通だろ、とのこと。
確かに。
確かにその通り。
だけどスルーしすぎだろー(笑)
息子の熱は下がり、いつも通り平穏に過ごすことができた。

①家庭内戦争が勃発しなかったこと

 

②短編集を読み進めたこと
今日は北村薫「遠い唇」に収録されている「ゴースト」を読んだ。
率直に言うと、僕にはちょっと理解できなかった。

※ネタバレ注意
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主人公は多忙な雑誌編集者(女性)。
相手に合わせてしまう性格で、誰と一緒にいても心が休まらない。
仕事が忙しいうえに、プライベートでも気を使うため、心身ともに疲弊していた。
ある日、念願の相手と取材できることになり、メールで待ち合わせ場所と集合時間を取り決めた。
前日になって、その取材相手から電話があり、展覧会に一緒に行こうと誘われる。
これを話の糸口にするのだろうと思い、彼女は承諾した。
電話を切ると、(確認の意味も込めて)変更になった集合場所と誘ってもらったことへのお礼を書いたメールを送った。
しかし、返事は意外なものだった。
「その約束をしたのは私ではない。別の人と間違えている」
メールで取材の予定をやり取りしていた相手と電話を掛けてきた人物は、同じ苗字の全くの別人だったのだ。
すぐに謝罪のメールを書かなければ、と思ってはいたのだが、彼女は椅子にもたれかかり「・・・少しだけ休ませて」と呟いた。
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物語はこれで終わり。
一体何を伝えたいのか全く分からなかった。
すぐさま読み返したのだが、それでも釈然としない。

ざっくり概要を書いただけなので、今このブログをお読みのあなたが実際の小説を読めばちゃんと理解できることは大いにあり得る。
なぜタイトルが「ゴースト」なのか、という点に僕が触れていないということもあり。
今まで読んできたものがどれも僕にとって面白かっただけで、まだまだ小説の世界には"違った面白さ"がある、ということなんだろうか。
色んな作品を読んだあとで、いつか読み返してみようかな。

 

③パワーポイントを作ったこと
"勉強会"と称したこじんまりとした会あり、そこで僕が仕事に関する説明を行う予定だ。
普段は既存の資料を使って説明するばかりで、自分で作る機会はほとんど無いのでせっかくだからパワーポイントで資料を作ってみた。
本で読んだ内容を盛り込むべく"とにかくシンプル"ということを意識した。
まだまだ粗削りなのでブラッシュアップしていこう。