記録

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フィッシュストーリー

■良かったこと
①大掃除をしたこと
うちは毎年、年末の大掃除はクリスマス前に行う。
年末休みに入るとすぐに実家に帰るからだ。
普段掃除をしないエアコン、窓の桟(さん)が対象だ。
いやあ、汚い。
エアコンの解体はもう慣れたのだが、窓の桟は雑巾が真っ黒になるほど酷かった。
(当たり前だけど)定期的にやらないからこうなるんだな。
今後どうするかは置いておいて。。

一旦、やりきったからこれでクリスマス、年末も気持ちよく迎えられることだろう。
あとはとにかく、とにかく、妻と喧嘩しないこと!
掃除の100倍重要だ(笑)

 

②小説を読み終えたこと
伊坂幸太郎「フィッシュストーリー」
4つの短編小説が収録されている。
簡単に内容を書いてみる。
※ネタバレ注意
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1話目:動物園のエンジン
動物園のオオカミの檻の前に居座る元動物園職員の男がいた。
その男がいると動物たちは何故か活気づく。
まさに動物園のエンジン的な存在。
しょうもない(親父ギャグ的な)理由から、主人公(達)はこの男が元市長殺しの犯人ではないかという疑惑を持ち、それを立証しようと動き回る。
この物語には、ところどころ動物目線の描写が出てくるのだが、はじめは人間主観(居座っている男目線)で書かれていると思っていた。
巻末の"解説"を読んで、初めて動物目線だと気付き、即座に読み返した。
ちゃんと読み切ったと思い込んでいた自分が恥ずかしい。
伊坂作品は少し気を引き締めて読もうと思う(笑)

 

2話目:サクリファイス
人捜しを依頼された探偵は、とある人里離れた集落を訪れる。
この村では、人間を「生贄」として(何日も)洞窟に閉じ込める儀式が昔から行われている。
なぜ生贄の儀式が始まったのか、そして今もなお続けられている理由とは。

果たして依頼された人物は見つけることができるのか?
この集落に隠された謎を解明していく。
危険で怪しい香り満載だが、意外にも愛のある話で短編ながらのめり込んでしまった。

 

3話目:フィッシュストーリー
とある売れないロックバンドの曲が世界を救う、という話なのだが、これだけ聞いてもピンとこない。
まず「二十数年前の話」から始まる。
次に「現在」。
そして「三十数年前」。
最後に「十年後」。

上記の話は全て異なる登場人物で描かれている。
共通しているのは「間奏で無音の時間がしばらく続く、売れないロックバンドの曲」が出てくることだ。
はじめは、場面や登場人物がころころ変わるので一体どういう話なのかまるでわからなかった。
しかし読み進めるうちに、登場人物が1つの曲に影響され、その影響された人によって人生を変えられた人がいて、更にその人が、、というように連鎖的にパズルのピースが埋まっていく感覚を覚えた。
その結果、なんと世界が救われるというね。
最後に全てが繋がったときは気持ちが良かった。
バタフライ効果」「風が吹けば桶屋が儲かる」という言葉が想起された。
僕にとってこのパターンの小説は初めてなので、良い出会いとなった。

 

4話目:ポテチ
同じ誕生日の赤ちゃんが病院で入れ替わってしまう、というまさに小説のような話だ。
(昔はそういうことがあったとは聞いたことがあるが)
かたや空き巣、かたやプロ野球選手。
入れ替わったことを読者が知るのは最後になってからなのだが、途中に出てくる2種類の異なる味のポテチを間違えて食べるシーンが"前振り"というか"暗示"のように効いている。
これも"解説"を読んで気づくという。。
主人公(空き巣)が、出来の悪い自分を育てることになってしまった親に申し訳なく思い(親は入れ替わったことを知らない)、補欠ながら頑張っているプロ野球選手を陰ながら応援する姿には心を動かされた。
空き巣なんかしてないで働け!(笑)
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今回初めて短編集を読んだ。
短編集と聞くと、1つあたりの話が短いから内容が浅いんだろうなとあまり良い印象を持っていなかったが、実際読んでみるとハマってしまうし、読書の時間をあまりとれない平日に読み進めるには最適だということが分かった。
そして、巻末の"解説"はこれからも必ず読もうと決めた。
僕はその小説の本当の面白さや重要な意味を取りこぼすだろうから(笑)

 

ポケモンドーナツをGETしたこと
ミスドポケモンドーナツをようやく買えた!
⇒過去に3~4回買いに行ったが悉く売り切れだった
ピカチュウは売り切れだったが、モンスターボールのドーナツはなんとかGET。
妻へ。お待たせしました。