記録

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ぶっちぎりのNo.1 暗黒女子

昨日(1/13)は小説を読んでいたら夜遅くなり、日記を書けなかったのでまずは昨日の分から。

 

大学時代に所属していた野球サークルの友人4人がうちに来てくれた。
朝から大掃除。
赤ちゃんを連れてきてくれるということで、隅から隅まで気合いを入れて行った。
洗濯物を取り込み、家中掃除機をかけて洗面所やキッチンを磨き上げた。
洗面所は普段なかなかやらないから、見違えるほど綺麗になって満足。

 

みんな集合すると、だいぶ賑やかになった。
1歳7か月の男の子と生後5か月の女の子を連れてきてくれた。
息子(2歳10か月)は普段1人で遊んでいるから、一緒に遊べる友達ができて舞い上がっていた。
一番お兄ちゃんであるせいか、威張っているようにも見える(笑)

 

妻は赤ちゃんが大好きだ。
終始(自分の息子には見せない)朗らかな表情で癒されているようだった。

 

5年前、まだ大学生だったころは、みんなと会うのはだいたいグランドか居酒屋だった。
それが今や子供たちが走り回ったり眠ってる空間で、酒も飲まずにのんびりと他愛のない話をしているなんて異様な光景だ。
もちろん良い意味で(笑)
それだけ時間が経って、みんなの生活が変わったということか。
そんな穏やかな気持ちに浸っている一方で、女子達はサークル時代の先輩や後輩のインスタグラムを見て、この写真はヤバいだのあり得ないなどと言っていて、相変わらずだなと思った(笑)

みんなも子供たちも元気そうで良かった。
次会うときはチビッ子の人数が増えていたりして(笑)
楽しみにしておこう。

 

■良かったこと
①家中掃除したこと

 

②大学時代の友人に久しぶりに会えたこと

 

③小説を読み終えたこと
秋吉理香子「暗黒女子」
職場のS君に貸してもらった本だ。
(僕基準)面白い小説ランキング"No.1"。
読み終えた瞬間に確信した。

まずは概要から。
(ネタバレ注意)
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女子高の文学サークルメンバーが暗い部屋に集まって、闇鍋をしている。
人数は6人。
闇鍋とは、複数人が材料を持ち寄り、お互いの材料を明かさずに暗中で調理して食べる鍋料理のことだ。

このサークルの会長"白石いつみ"は誰もが羨む完璧な美貌を持ち、頭脳明晰でカリスマ的存在だった。
文学サークルはいつみが設立し、いつみに認められた人しか入会することができない。
広い部屋にソファ、数々の本、最新のキッチンが備えられたサロン(部室)で、文学作品を読んだり執筆してはお互いに意見交換をするなどして活動している。
このサークルに入ることは学生みんなの憧れだ。

 

1週間前、突然いつみは亡くなった。
校内の花壇に血まみれになって倒れていて、その手にはすずらんの花が握られていた。
原因、経緯は不明のまま。
自殺したのか、それとも殺されたのか。
殺されたとしたら一体誰が、何のために?

 

今回の闇鍋会では、メンバー全員が"白石いつみの死"をテーマとして短編小説を書き上げ、持ち寄った。
進行役はいつみの親友である澄川小百合。
小百合以外の5人のメンバーが1人ずつ読み上げる。
いつみとの出会い、いつみとの思い出、そして"いつみを殺した犯人"が書かれている。
いつみはとにかく尊敬され、敬愛されていた。
そんないつみを殺した忌まわしき犯人とは。

このサークルに所属する人(闇鍋会の参加者)を犯人だと述べているのだが、あろうことか全然が別の人物を指している。
自分は誰かを疑い、誰かに疑われている状態。
ダイイングメッセージと思える"すずらんの花"の解釈もバラバラ。
事実をもとに書かれた小説の中で述べられている出来事やいつみを殺害する動機には納得できる。
しかし、各々のストーリーにはわずかながら矛盾する点が存在する。
誰かが嘘をついている
真犯人は誰なのか。
果たしてこの闇鍋会で真相は解明されるのか。
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(感想)
読み終えた瞬間、心の中は絶叫状態。
イヤミスなのに幸福感が溢れ出す感覚だ。

各人が発表する物語を読むたびに"こいつが犯人か"という予想がころころと変わった。
頭がこんがらがってしまったので、ノートを出して5人の関係性をまとめてみた。
<朗読者>⇒<疑っている人>と書いてみると、見事にぐるっと一周してしまい思考停止状態に(笑)

明らかに矛盾している点があったので"この人が嘘をついている場合・・・"と考えてみたのだが、それでもしっくりこない。
これは会長いつみが怪しいパターンだ。
小説を何冊か読み、僕の勘も精錬されてきたのでは?

とりあえず2時間ほど読むつもりが、先が気になりすぎて結局4時間以上も読んでしまった。
完読。

僕の予想はとことん裏切られ、異次元とも思えるような結末が待っていた。
そこまでやりますかね。
この上なくゾクゾクして、日付が変わっていたのにアドレナリンが沸き上がって体の内側が熱くなった。
人間の恨みは底知れない。
やるとなったらとことんやる。
ここまでやるのは地球上の生物の中でも人類のみだろう。
人間ってすごいな~(怖いな~)と思った(笑)

すぐさま妻にも薦めた。
S君、本当にこれは最高!ありがとう!