記録

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一歩も家から出ずに、のんびり

■良かったこと
①小説を読み終えたこと
米澤穂信「本と鍵の季節」
テレビ番組で作家がオススメしてたので買ってみた。
概要を簡単に書く。
※ネタバレ注意
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図書委員の高校2年生の男子2人組、深川と松倉が主人公だ。
ほとんど人がいない図書室で図書委員としての仕事をしては、お喋りをしてダラダラ過ごしている。
そこに同じ委員会の女の先輩がやってきて、2人にあるお願い事をする。
「おじいちゃんが遺した金庫の鍵を開けてほしい」
2人は先輩の家に行き、亡くなったおじいちゃんの部屋に通される。
そこには壁一面に本棚が並び、ダイヤル式の大きな金庫があった。
早速推理を始めるのだが、なんだか松倉が乗り気ではない。
先輩に対してもとげとげしい態度だ。
嫌なら来なくていいと深川が言ったにも関わらず、それでも一緒にやって来た。
この2人の頭は良くキレる。
先輩の話や部屋の中のものを手掛かりにどんどんヒントをかき集める。
おじいちゃんは開けるための"鍵"を残してくれているのか、そして金庫の中身とは一体・・・。
ゾクッとするような結末が待っていた。
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これはほんの一部であり、このような謎解きエピソードがいくつか入っている。
深川と松倉は親友というわけでもないのだが、頭がキレてお互いの話の意図や抱いている疑問を瞬時に察知する。
ちょっとしたやり取りにさえ感心してしまう。
何気ない他人の一言や言動に違和感を持ち、それを追究して予想だにしない真実に辿り着く過程が爽快だ。
それが必ずしもハッピーとは限らないが。
いつも淡々としている2人だが、最後には友情が感じ取れる場面があり温かい気持ちにさせてくれる。

この2人みたいに色々気づけたらカッコイイな~と素直に思う。
自分の身の回りにも、見逃してきたことがたくさんありそうだ。
そのせいで妻の逆鱗に触れたことは何度もある(笑)

この作品は単行本で読んだ。
文庫本に比べて文字のサイズが大きくて読みやすかった。
ただ、巻末にあとがきや解説がないのが寂しい。
他の作家さんの視点や感性を知ると面白さが倍増するし、巧みな表現を用いていて勉強になる。
見逃していた要素に気付くことも幾度かあった(笑)
単行本、文庫本それぞれに良さがある。

また職場のS君にオススメを貸してもらおう。

 

②息子の髪を切ったこと
僕は色々と注文を付け、妻に切ってもらった。
最終的に前髪を全てなくし、マッシュルーム形の中国のお金持ちのお坊ちゃん風に仕上げた。
面白すぎてにやけてしまう。
息子(もうすぐ3歳)は何が起きたかわかっておらず、いつも通り遊んでいる。
髪型で遊べるのは小さいときだけだから、色々試してみよう。
4月から幼稚園が始まったら少し自重しないとな(笑)

 

③ドッキリグランプリを見たこと
たくさんの有名人、一般人にどっきりをかけまくるTV番組だ。
夢のようなドッキリがあった。
ターゲットは一般人の中学3年生。
SKE48須田亜香里の大ファンで、偶然出会ってデートするという奇跡の設定だ。
スマホを拾ってあげたら須田亜香里(笑)
照れすぎてまともに顔も見られない中3男子。
良いリアクションだ(笑)
マネージャーが厳しくて自由な時間がほとんどないから、この1時間の休憩時間だけでも羽を伸ばしたいというアイドル。
マネージャーに見つからないようにしながら、散歩したり、話したりして楽しい時間を過ごす。
1時間経ったとき、サングラスをかけた「逃走中」に出てくるハンターのようなマネージャーに見つかってしまう。
「週刊誌に撮られたらどうするんだ、もう3か月は休みなしだからな!」
超スパルタなマネージャーに対して、控えめながらも「それは可哀そうだ」と主張する中3男子。
良い子だなあと思う。
さよならして別れたあと、いよいよネタバラシ。
驚いていたのはもちろん、とにかくマネージャー軍団が怖かったようだ(笑)

びっくり系のドッキリが王道だが、照れまくる一般人を見られるこのドッキリもかなり見ごたえがある。
誰か知り合いがドッキリにかかってこの番組に出てくれないかな~(笑)