記録

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月見バーガー

■良かったこと
①妻と3日ぶりに会話したこと
日曜日に喧嘩をしてからぱったりと会話が無くなった。
無くなったというか、妻からは話しかけてこないし話しかけられる雰囲気でもなかった。
仕事から帰って1人で夕食を済ませ、風呂に入ったらすぐに寝る、の繰り返し。
気まずい・・・。

今日は帰りに「月見」と妻からLINEがあった。
マックで月見バーガーを買ってくるようにという指令だ。
残業で少し遅くなってしまったが、久しぶりに家族みんなで夕食を食べた。
そしてようやく妻ともボソボソと会話することができた。
良かった。本当に。
でも大事なのはここからなんだよな。
何はともあれきっかけを作ってくれた月見バーガー君、ありがとう。

 

②少しばかり役に立てたこと
通勤中に突然中年の女性に声をかけられた。
手には500円玉を持っており、公衆電話を使いたいから両替してほしいと。
携帯電話を忘れてしまったようだ。
ちょうど500円が無かったので、380円ほどジャラジャラと渡してそのまま立ち去った。
申し訳なさそうに何度もお礼を言われたので、なんか良いことをした気になった。
ちょうど500円分の小銭があったら確実に500円玉受け取ってたな(笑)

 

③小説を読み進めたこと
伊坂幸太郎アイネクライネナハトムジーク
複数の登場人物のハッピーな話が集まっている。
つい書きたくなってしまう。
※ネタバレ注意
突然妻と娘に出ていかれた夫の話。
だらしない性格の彼は運転免許の更新もいつも期限ぎりぎり。
最終日の日曜日に行くと、視力検査の列には子供を抱っこした女性がいて眼鏡を貸してくださいと必死にお願いしてくる。
彼女も期限ぎりぎりの最終日に来て眼鏡を忘れたらしい。
彼女のぐうたらな性格に旦那は愛想をつかして出ていき、今は1人で子供を育てている。
「通帳の記帳もできないのか、記帳しろ、記帳しろ」とよく言われていたようだ。

5年後、免許更新期限の最終日に2人は再会する。
何でも先延ばしにする性格は相変わらずだ。

そして更に5年後、2人はまたもや再会する。
ただし彼女は既に免許の更新は終えていて、近くまで来たついでにまた彼がこの日に来るのではないかとわざわざ寄ったのだという。
だらしなかった私も変わったんですよと嬉しそうに話す。
以前彼女が久しぶりに記帳したところ、定期的に100円だけ振り込まれている記録がいくつかあった。
名義は「オレモワルカッタ」。
急いで旦那に電話をかけ、よりを戻したそうだ。

なんてお洒落な仲直りだ!
彼女自身がだらしない自分を変えようとした成果ってことか。
ほっこりさせてくれる。
フィクションならでは、という感じがまた良い。