記録

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無口な二人

息子の面倒を両親に任せ、妻と共に新宿へ出かけた。

妻はアイドルのイベントに行き、僕はルノアールで4時間ほど待機。

フェルミ推定を行い、会社の麻雀が大好きなKさんからもらった麻雀プロ試験の過去問題を解き、昨日買った伊坂幸太郎の小説(砂漠)を読んだ。

とても有意義な時間だった。

 

茶店で隣の席に20代後半の男女が腰掛けた。

特に意識はしてはいなかったのだが、この二人は席についてから全く喋らない。

注文だけして、10分、20分、30分経っても一言も言葉を交わさない。

だからといってスマホをいじるわけでもなく、お互い見つめ合うわけでもなく時間だけが過ぎていく。

フェルミ推定の問題(1年間の新車の販売台数は?)に集中したいのに、何か会話はないものかと耳をそばだててしまう。

何台新車が売れるかなんてどうでもよくなった。

話の内容が気になるのではなく、何も喋らないことが気になるなんて。

 

彼らが席についてから50分ほど経ったとき、遂にボソボソ話し始めた。

良く聞こえない。

ちゃんと聞き取れたのは「私トイレ行ってくる」という一言。

席から戻ってくるとお会計をどちらが払うかという話に。

この人達は何しにきたんだろう?

次の予定までの時間つぶしか?

彼女が席を立ったとき「お二人はどういう関係ですか?何しにきたんですか?」と聞きたくなったのをグッと堪えた。

喧嘩している様子もなく、相手に全く興味がないようにも見えなかった。

実はかなり仲が良くて、お互い気を遣わなくても良い間柄なのか。

沈黙の時間を不自由なく共有できる相手こそがベストパートナーなのかもしれないと思った。

 

特にオチがあるわけではないが、奇妙な二人組の話でした。

 

■良かったこと

①妻と二人で出かけられたこと

新宿は激混みでした。

 

②久しぶりにルノアールに行ったこと

1杯コーヒー610円はリッチ。

 

③新しい小説を読み始めたこと

S君に借りた小説が読み終わったので、週明けに借りるまでに1冊買おうと本屋へ。(昨日)

特に狙いは定めておらず、特集されているものを眺めていると伊坂幸太郎を発見!

「オー!ファーザー」を読んだので他の作品も読みたいと思っていた。

「砂漠」

即買いしました。