記録

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わたし、定時で帰ります。

■良かったこと
①小説を読み終えたこと
朱野帰子「わたし、定時で帰ります。」
まずは概要から。
※ネタバレ注意

入社10年目、32歳の結衣はWebページを作るIT企業に勤めている。
彼女のポリシーはどんなに忙しくても「定時に帰ること」だ。
定時に拘る理由は、かつて仕事ばかりで家庭を顧みない父親にあった。
寂しい思いをしたからこそ、ワーカーホリックを正義として認めてはいけないという感情が強く根付いている。

結衣はとあるプロジェクトのチーフを任される。
チーフともなれば残業している社員を残して自分だけ帰るわけにもいかない。
しかし彼女は頑として定時で帰り続ける。
転職してきたブラック上司のせいで、これが赤字必至の炎上プロジェクトとなってしまう。
メンバーの残業時間はどんどん延びていき、結衣にも厳しい目が向けられる。
そして遂に残業することを決心する。
連日遅くまで働き、心身ともに疲労困憊。
チームの和も乱れて雰囲気は最悪。
そんな状況でも負けん気の強い彼女はくじけない。
定時で帰るため、プロジェクトを成功に導くために一発逆転の勝負に出る。
果たしてこの危機を無事に乗り切ることができるのか。
そして再び"定時帰り"を取り戻すことができるのか。
ばらばらだった社員たちが最後の最後で団結する痛快な1冊だ。

(感想)
ミステリーばっかり読んでいたので、人が死なない物語が読みたいと思いこの小説を手に取った。
確かに人は死ななかったが、「死ぬ気でやれば間に合う!」といつ死んでもおかしくないブラックな仕事ぶりをふんだんに見せつけられた(笑)
今の職場には理不尽な人はいないし、休みも取りやすい。
なんとありがたいことか。

毎日定時帰り、と聞くとろくに仕事をしていないのではないかと思う方もいるだろうが、結衣は違う。
時間に対する意識が高く、無駄なく効率良く仕事をこなしているから定時に帰れるのだ。
これこそ目指すべき姿!
まさか小説に感化されるとはな。

4月から吉高由里子主演でドラマ化されるようだ。
登場すると毎回僕をイライラさせるあの上司役は一体誰がやるんだろう。
小日向さんかな(笑)
ドラマ化・映画化されてるせいで登場人物が特定の役者と重なってしまうと面白くない。
実写化の1歩手前で読めたのはラッキー。
答え合わせが楽しみだ。

 

②妻が料理を作ってくれたこと
安静にしていないといけないのだが親子丼を作ってくれた。
ありがたい。そして美味。

 

③集中して働けたこと
隙間時間を作らないようにテキパキ働いた。
間違いなく「わたし、定時で帰ります。」の影響だ(笑)